ソニーCSLからスピンアウトしたクウジット株式会社が2009年度 NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業として「PlaceEngine技術を利用した位置情報インフラ及び情報配信システムの実用化開発」事業が採択されたのは2008年2月のこと。その翌年1月に、助成事業の一環として東京国立博物館に於いて開発システムの実証実験を行ったことが「博物館プロジェクト」の発端です。

実証実験は3週間に渡り東京国立博物館内の法隆寺宝物館にて実施されました。ソニーCSLもその企画とコンテンツ制作に携わっています。

実証実験の成功を受け、また、実験で利用したアプリケーションが大変好評だったこともあり、その後、そのアプリは「東京国立博物館 法隆寺宝物館30分ナビ」という名称で東京国立博物館の公式アプリとして公開されました(2010)。

トーハクナビ01

また、時を同じに東京国立博物館の公式ガイドアプリとして、開発されたのが「トーハクなび」。こちらも3か月にわたる博物館本館での実証実験を経て、2012年に一般公開されました。その後も、2013年9月にはiOS Lite版(日本語・英語)、2014年4月にはAndroid版とiOS版コンテンツで機能とコンテンツを統一したver.2.0が順次公開され、2014年10月には「本館2階 日本美術の流れコース」に新たに「今日のオススメ」作品ガイド機能(各コーナー1点、計14点)が搭載されています。

日本の美術作品は頻繁に展示替えが行われるのですが、それに応じて「トーハクなび」のオススメ作品も更新されます。また、このコース利用時には利用者の位置に応じて自動的にガイドが再生される仕組みになっています。

トーハクナビ02

ソニーCSLは「トーハクなび共同研究プロジェクト」※にも技術提供とコンテンツ制作協力をしています。

※「トーハクなび共同研究プロジェクト」:位置情報などのIT技術の活用により、東京国立博物館総合文化展における来館者の鑑賞体験をより豊かにすることを目的に、2012月4月に東京国立博物館とISID、クウジットの3社で発足した研究プロジェクト。

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