幅広い領域の基礎研究を行うソニーCSLでは、事業化を視野に入れた研究、開発も推し進めています。ここではソニーCSLから直接巣立った事例を紹介します。

株式会社SynecO

株式会社SynecOは「協生農法」の普及をはじめ「拡張生態系」の構築を支援するソリューションを提供し、生態系リテラシーの向上、生態系の回復、持続可能な食料生産、都市空間の基礎的インフラ、次世代の教育プラットフォーム、高齢化社会における健康・福祉サービスへの貢献をめざして2021年4月1日に設立されました。ソニーが新たな環境技術を育成する取り組みとして2020年9月に創設したコーポレートベンチャーキャピタルSony Innovaton Fund: Environmentの支援を受けています。

「協生農法をはじめとする拡張生態系」はソニーCSL研究員の舩橋真俊が2010年より取り組んでいる研究テーマです。複雑開放系(open complex systems)としての生態系の自己組織化に基づいて食料生産をはじめとする各種生態系サービスの価値化が推進されています。これまでの植物個体に着目した生理最適から、生態系全体としての生態最適に向けたパラダイムシフトが提唱されています。

ソニーCSL 「協生農法・拡張生態系」プロジェクト
株式会社SynecO WEBサイト

関連ニュース
(株)日本政策投資銀行による(株)SynecOに対する出資について
~拡張生態系による文明の持続可能性を目指す~
(2024年6月27日 プレスリリース)
https://www.syneco.inc/news/20240627.html


GHELIA

Ghelia logo image

ギリア株式会社(GHELIA)は、「ヒトとAIとの共生環境の実現」を目指して、ソニーCSLと株式会社UEI、株式会社WiLの3社によるジョイントベンチャーとして2017年6月に設立されました。

ソニーCSLとUEIが2014年より共同で開発してきた「デルタ・プロジェクト」の成果に基づき、手書き文字処理へのAI応用、様々な種類の画像認識へのAI応用、技術文書検索へのAI応用などを開発し、これらの成果を各産業界のリーダー企業と共同で業界構造を変える革新的なAIソリューションとして提供しています。

また、広く世の中にAIを活用する環境を普及させるため、産業界だけではなく、一般消費者に向けて、AIを手軽に開発することを可能とし、かつ、そのAIを自由に世界中へ流通させるAIプラットフォームの提供を目指しています。
ギリア株式会社WEBサイト


株式会社ソニー・グローバルエデュケーション

ソニー・グローバルエデュケーション(SGED)は、テクノロジーを最大限に活用して世界中の多様な教育ニーズを充足する、教育分野でのイノベーションに挑戦することを目的に2015年4月1日に設立されました。

ソニーCSLにおいて提供してきた業界初となるストーリー提供型の多言語対応算数クイズアプリケーション「MathNative(マスネイティブ)」や、ネット上のグローバルな算数大会「世界算数(英語名称:Global Math Challenge)」などのアプリケーションサービスがSGEDに事業移管され、新たに展開されます。

これらのアプリケーションサービスは、新会社で事業のコアとなるソニーCSLが独自開発したプラットフォーム上で機能しています。このプラットフォームは算数以外にも様々な科目への拡張を前提に設計しているため、将来的には近年世界各国が教育、人材育成の分野で注力しているSTEM科目※(科学技術教育)サービスへも幅広く展開していく予定です。

株式会社ソニー・グローバルエデュケーションWEBサイト


クウジット株式会社

クウジット株式会社は「PlaceEngine」技術を開発したソニーコンピュータサイエンス研究所のメンバーが中心となり2007年7月に設立されたソニーCSL初のスピンアウトベンチャーです。屋内測位技術「PlaceEngine」やモバイルAR技術「CyberCode」、笑顔認識、行動認識などの各種センシング技術やインタラクション技術を駆使し、ビジネスからエンタテインメント用途までの幅広い技術ソリューションやアプリケーション・サービスの企画・開発・運営を行っています。

クウジットは、「街での ヒト・モノ・コトを おもしろく!」をキャッチフレーズに活動を展開。街の社会課題解決を阻む最大要因である「無関心」をなくすことを目指して、観光やスポーツ振興、街づくりなどに関連した体験型イベントや技術ソリューションを開発提供しています。街の社会課題(観光、街づくり、健康増進、心の豊かさなど)の解決に向けてチャレンジする会社です。

【提供サービス・商品】

  • スマートフォンやデジタルサイネージ、IoT(Internet of Things)、ウェアラブルデバイスなどを活用したセンシング技術やインタラクティブ技術ソリューション(「PlaceEngine」屋内測位ソリューション、笑顔認識ソリューション、行動認識ソリューション、スポーツセンサーボード「Q.board」など)
  • 実空間の価値を増幅する実空間アプリケーションの受託開発
  • 企業や学術研究機関などとのPoC(Proof of Concept), 実証実験、共同研究開発

クウジット株式会社WEBサイト