Parallel Ping-Pong: 1人が複数の身体を同時に操作する「パラレル・インタラクション」のための物理プラットフォーム

1人のユーザが複数の身体を同時に操作する「パラレル・インタラクション」を探求するための物理的プラットフォームとして、卓球を題材とした「パラレル・ピンポン」を開発しました。ユーザは,2本のロボットアームをバーチャルリアリティコントローラで操作し,ヘッドマウントディスプレイを通して2台のロボットアームの視点映像を見ながら2つのテーブルで同時に卓球をできます。ゲーム状況やピンポン玉の方向や位置に応じて、複数視点映像を分割・合成した映像をヘッドマウントディスプレイに表示することで、2つの視点環境を同時に観測することを可能にします。さらに、映像やシステムのレイテンシーによって損なわれてしまうロボットアームに対する行為主体性を維持するために、ボールの軌道計算によるロボットアーム自動制御とユーザー自身の動作を統合することで、複数ロボットアームを1人のユーザーが主体性を持ち制御することを実現します。パラレル・ピンポンは一人のユーザが複数の身体を持ち、並行して身体体験を行うための様々なデザインを検証するためのプラットフォームとなることが期待されます。

Sony Computer Science Laboratories, Superception Project.
Collaboration with Embodied Media, Keio Media Design.

本研究は、笠原研究員による、コンピュータ技術を用いて人間の感覚に介入したり、人間の知覚を接続することで、工学的に知覚や認知を拡張、変容させる研究の枠組み「Superception(Super + perception)」の一つです。

Credit :

Kazuma Takada (Sony Computer Science Laboratories)
Midori Kawaguchi (Keio media Design)
Yukiya Nakanishi (Sony Computer Science Laboratories)
Akira Uehara (Sony Computer Science Laboratories)
Mark Armstrong (Sony Computer Science Laboratories)
Adrien Verhulst (Sony Computer Science Laboratories)
Kouta Minamizawa (Keio Media Design)
Shunichi Kasahara (Sony Computer Science Laboratories)

This work was supported by JST Moonshot R&D “Cybernetic being” Project (Grant number JPMJMS2013).

project page(Superception lab)

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