これからは、コミュニティ内で電力を自動的にシェアできる時代。

OESプロジェクトの理想と実現に向けた課題解決とは
OES プロジェクト「電力を もっとオープンに、自由に そして、あなたの近くに…」(03:06)

地球温暖化や化石燃料の枯渇リスク増大を受けて、再生可能エネルギーの有効利用に対する期待は高まるばかりです。しかし、薄く分散し、時間的な変動が激しい再生可能エネルギーによる電力を既存のシステムで流通させるにはさまざまな技術的課題が存在します。ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)では、再生可能エネルギーによる持続可能なエネルギー社会の実現を目指し、超分散型でダイナミックに再構成可能なオープンエネルギーシステム(OES)の研究を行なっています。

世界のエネルギーシステムを再考する

上記の世界を実現するために、二つの視点で検討しています。一つは先進国においては、中央集権型システムから分散型システムへのマイグレーションという視点。一方開発途上国においては、コストを最低限に抑え、利用者の拡大に容易に対応できるスケーラブル・地域循環・分散型の電力システムの開発に取り組んでいます。「越境し、行動する研究所」という、ソニーCSLの理念に基づき、OESプロジェクトは発足当初から現地に赴き、実証実験を行ってきました。

OESのアプローチ

持続可能なエネルギー社会:

蓄電池を利用して再生可能エネルギーで発電した電力の変動を平準化し効率的な消費を実行

災害に強いエネルギーインフラ:

グリッド上に分散した蓄電池を活用し、必要な場所へ自動的に判断し配送できる仕組みを構築

地域創生・地産地消の社会の実現:

上記の仕組みを活用して域内電力融通を実現し、地産地消に貢献

オープンソース化:

OESを実現するための中核モジュールである電力融通制御ソフトウェア「Autonomous Power Interchange System」をオープンソースとして提供し、様々な形でのオープンイノベーションを促進

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