笑顔で操作、幸せになる家電インターフェース

人の表情は感情を表現するばかりではなく、逆に、感情に影響を与えることが、近年の研究で明らかになっています。 笑顔を作ることで、ポジティブな感情が促進する...「笑顔になれば、幸せになる」というこの原理は、表情フィードバック仮説として知られています。 Happiness Counterは、家電を笑顔で操作することで、幸せな気分の醸成、感情状態の向上をめざす研究です。 たとえば、そのままでは開きにくい扉が、笑顔をつくることで、スムーズに開けられるようになる冷蔵庫を試作しました。 こうしたインタラクションデザインは、冷蔵庫だけでなく、鏡やドア、スマートフォンなど様々はプロダクトとの組み合わせが可能です。


笑顔づくりのインターフェースデザインには、音やスマイルアイコンによるフィードバックや、撮影した笑顔写真をWeb上で家族や友人と共有する機能の提供なども含まれます。 ハピネスカウンター家電のこうした機能は、遠隔地で一人で暮らすお年寄りと家族をつなぐ見守りシステムとしても使えます。 今までテクノロジーを使って、自動化、省力化を追求していたのに対して、ハピネスカウンターでは、わざと不便さを演出しながら、ユーザーのベネフィットとなるという“不便さのデザイン”という新しいコンセプトを実現しています。


※「ハピネスカウンター」は2012年度グッドデザイン賞ならびに2012年度グッドデザイン賞ベスト100を受賞しました。

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