株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和亮一、以下ISID)、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北野宏明、以下ソニーCSL)およびクウジット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:末吉隆彦)は、3社が共同で事業展開する人工知能(AI)技術による要因分析サービス「CALC(カルク)」に新機能を搭載した「CALC 3.0」を本日より提供開始します。
CALCは、従来の解析手法では推定が難しいデータ内関係因子における直接的な要因・原因を抽出することが可能な技術で、最新版では、CALCで推測された要因に、対策を打つ(介入する)場合、結果がどう変わるかをシミュレーションする機能を搭載しています。この新機能により、施策を検討する段階において、打ち手による結果の改善度合いを検証できるなど、効果的・効率的な意思決定が可能となります。
図:CALCの新機能と従来機能の違い(イメージ)
上記は単純化したイメージ図・説明であり、実際には多変数のデータより推測を行います。
通常の機械学習では、これまでの事実に基づいて未来の結果を予測しますが、施策によって結果に変化が生じる際に、複雑な項目間の因果関係を把握する必要があるため、予測は困難であることがわかっています。「CALC」は項目間の因果関係を推定できることから、重要な要因に改善策を打った場合、結果にどのような影響が生じるかを、複雑な関係性を加味して定量的に予測できます。
また、上記に加えCALC3.0には、以下の機能が追加されています。
3社は今後、CALCのさらなる機能拡充を図り、幅広い領域でAIの実務適用を加速させることにより、顧客企業や社会の課題解決に貢献してまいります。
※1 擬似相関:2つの事象に因果関係はないが、第3の要因によって両者の間に相関関係が発生すること。
※2 API:Application Programming Interface の略語。ソフトウェア機能の一部を、他のソフトやサービスから簡単に利用できるように、機能の呼び出しやデータの受け渡しなどの手順を定めた仕組みで、プログラムの開発を効率的に行うことが可能となる。
<セミナーのご案内>
以下セミナーにて、CALC 3.0をご紹介します。
セミナー名 :AIプラットフォーム構築セミナー
開催日時 :2019年11月27日(水)14:00~17:15 (東京)
詳細・お申し込み:https://isid-industry.jp/events/detail/AI_Platform_2019nov
<ご参考>
CALCについて
CALCはソニーCSLが開発した独自のAI技術です。従来の解析手法では推定が難しいデータ内関係因子の直接的な相関が明瞭になり、経営上の選択肢を明確化できるため、より確度の高い意思決定を行うことができるようになります。CALC は、過去数年間にソニーグループのエレクトロニクス、金融、エンタテイメントなどの広範な事業分野において、製造、設計、マーケティング、サービスなどの分析に適用、その有効性を実証しており、その後、2016 年度よりISID、ソニーCSL、クウジットの3 社で、製造業やサービス業などの顧客企業においてデータ分析に活用され、解析サービスとしての導入実績を積み重ねています。http://innolab.jp/calc/
<関連プレスリリース>
【事業、製品・サービスに関するお問い合わせ先】
株式会社電通国際情報サービス 製造ソリューション事業部 戦略技術3部 中田、福嶋
TEL:03-6713-8014 E-Mail:g-calc_business@group.isid.co.jp
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 E-Mail:tpo@csl.sony.co.jp
クウジット株式会社 E-Mail:info@koozyt.com
【本リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社電通国際情報サービス コーポレートコミュニケーション室 赤瀬、李
TEL:03-6713-6100 E-Mail:g-pr@isid.co.jp
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 E-Mail:csl-pr@csl.sony.co.jp
クウジット株式会社 E-Mail:pr@koozyt.com
This article is available only in Japanese.