ジュリオ・プレヴェデッロ

Giulio Prevedello
Paris Research

ジュリオ・プレヴェデッロは、抽象的な思考への魅力から、パドヴァ大学で数学(学士号)を学び、パリのピエール&マリー・キュリー大学(現ソルボンヌ大学)で確率論(修士号)を専攻しました。数学的手法の可能性を強く感じ、アイルランドのハミルトン研究所にてケン・ダフィー教授の指導のもと応用数学の博士号を取得しました。そこでは免疫学者と共同研究を行い、T細胞の分裂データの解析や、増殖を確率モデルで表す研究に取り組みました。その後、キュリー研究所でポスドク研究員として、トランスクリプトーム解析を用いてDNA損傷応答を研究しました。

その後ソニーCSL – パリに加わり、計算社会科学(Computational Social Science)の分野へと転身し、音楽のヒット予測、ニュースの変遷、ソーシャルメディア上の分極化などのプロジェクトに携わりました。現在は、欧州のVALAWAIプロジェクトの主任研究者を務め、価値認識を備えた人工知能(Value-Aware AI)の開発に注力しています。目標は、モラルや価値観を統合するAIシステムを設計することで、オンライン上の分極化を解消し、より包括的かつ建設的なやり取りを通してユーザー体験を向上させることです。