NY Symposium:「遊道:相互作用の美学」 アレクシー・アンドレ
アレクシー・アンドレは、ソニーCSLの設立25周年記念ブックレット『The Point of Knowing』のビジュアルデザインを担当しており、その独創的で統一感のあるソニーCSLのイメージ作りに一役買っています。アンドレの主な研究テーマは、創作プロセスを重要視したエンターテインメント(遊び)。アンドレは、即時的で受け身な娯楽ではなく能動的で奥深く、人を飽きさせることのない「遊び」を探求していると語り、「音に触れることはできるのか?」という視点から「Sound Bugs(音蟲)」という音の遊びを紹介しました。それは生成した音を再生したり、リミックスしたり、正に触れることを可能とする音のプログラムです。また、「描く」という動作の定義についても考えを巡らせているうちに、描き終えた作品だけではなく、描くプロセスにも同等、あるいは作品以上に価値があるのではと考え始めました。アンドレは、予め着地点の予測できる活動ではなく、過程に不確実性がもたらす期待感が加われば、結果だけでなく、プロセスそのもので遊ぶことができる筈だと主張します。「音を使って描く」デモンストレーションを行った後、ものの仕組み、そのプロセスそのものに焦点を当てることにより、知的で難しい課題に対してもクリエイティブに応えることができる「遊道」の可能性について述べ、講演を終えました。