NY Symposium:「ハビタブル・ビット:インタラクティブな未来の都市」 竹内 雄一郎
3Dプリントされた小型のセントラルパークについての説明から話を始めた竹内雄一郎は、フェルトでできた土壌の上に多様な植物の生い茂る水耕 栽培の庭を自動的にプリントする手法について説明し、それが都市の緑化を推し進める効果的な方法になり得ると力説しました。続けて、竹内は自 身が目指す「ボトムアップ型の未来都市」の実現に貢献する技術開発として、(庭のプリンティングに加えて)二つのプロジェクトを紹介しまし た。一つは、映画「インセプション」で都市がねじ曲げられるシーンからインスピレーションを得たという“インセプション”グラス。これは、携 帯機器(将来的には眼鏡型ウェアラブルデバイス)上で都市の姿をカスタマイズできるソフトウェアです。例えばこれを使って、あるビル内のレス トランの評判に基づいて、画面上の建物の高さを変化させたり、人の往来が激しい都市において街の角の向こう側をモニターできるようにする使い 方を実演しました。3つ目のトピックである「表現する都市」の例として挙げたのがMIMMI。これはソーシャルメディアを解析してミネアポリ スに住む人たちの「気分」を測り、その「気分」を光と音と霧によって表現するインスタレーションでした。竹内は最後に、Facebookのプ ロフィールを編集するのと同じくらい簡単に住環境を変更することができる、「ハビタブル(居住できる)・ビット」によって形作られる未来の都 市のビジョンを語って講演を終えました。