メンバー:堺 雄亮
数学者カール・フリードリヒ・ガウスは「平面から曲面を生成する問題はチャレンジングだ」と語ったとされます。Gauss Challenge Projectでは、シンプルな幾何形状の微細構造で構成された特殊な平板の柔軟性をコントロールし、ありとあらゆる形の曲面に変形させる方法を追求します。このような機能を持つ構造は、建築、機械、航空宇宙工学等の大規模な展開構造物からスポーツ用品や医療器具等の人体スケールの装置、電子回路のように小さなスケールの可変構造物まで幅広い応用が考えられます。さらにアート、家具、服飾、工芸品等の人々の暮らしに根差した道具との掛け合わせにより新たな文化的価値が生まれるかもしれません。我々の身の回りのものの「かたち」を幾何学、構造力学、シミュレーションの三位一体で発見し、解明していきます。