メンバー:廣井 裕一(リサーチアシスタント)、暦本 純一
本プロジェクトでは、無形文化財の記録伝承や発展を情報技術により支援することを目的に、材質的に記録・保存の難しい茶菓子や茶道具の外観・質感データを再利用可能な形でアーカイブします。また、それら外観・質感のアーカイブ情報を、立体ディスプレイや頭部搭載型ディスプレイ等の表示デバイスに適した形で提示することで、遠隔地における茶道体験の継承や、人間と情報技術の融合による新たな茶道体験の創出を目指します。
技術的な課題として、寒天の透明感や釉薬の斑紋等、茶菓子や茶器の生み出す多様な質感を計測・再現する手法が未開拓な点が挙げられます。これらの茶器や茶菓子が持つ多様な質感を計測・再現するために、深層ニューラルネットワークによる多様な質感の三次元復元手法や、ユーザの視点と連動したインタラクティブな提示手法を検討します。