3/18 (金)
DAY3 : Sustainability
2019年9月25日に打ち上げられた「こうのとり」8号機には、ソニーCSLと国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同開発した小型衛星光通信実験装置「SOLISS」が搭載されていました。その後、「SOLISS」は国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に設置され、光地上局との双方向光通信リンクを確立し、世界で初めて小型衛星搭載用の光通信機器としてEthernetによる通信を実現しました。
本発表では、当プロジェクトを共同で進めてきたJAXAの澤田弘崇氏をゲストに招き、2019年当時の打ち上げの目標と、実際に実現できたことを、ISSから回収したものをお見せしながら、対談で語ります。国の宇宙機関としてJAXAと、民間企業のソニーCSLが協力して取り組むことの意義を議論します。
(JAXA)
オープンエネルギーシステムプロジェクトでは、再生可能エネルギーを主力電源とする分散型制御技術を開発しました。本技術を公開しオープンイノベーションの加速を通して、脱炭素社会の構築に貢献します。
2021年より本技術による地域脱炭素化を目指した実証を徳島県三好市で行っております。本実証では、現地のワーケーション施設に太陽光パネルおよび蓄電池を導入し電気自動車との連携を通して、再生可能エネルギーを効率的に活用するエネルギーシステムを構築しております。
本セッションでは、キャプラン 石田正則氏、国際航業 樋口悟氏、村田製作所 中平浩二氏をお招きしてニューノーマルにおける人々の暮らしやインフラの在り方について考えます。
プラネタリー・アジェンダ、それは人類社会の課題だけを意味しません。他の生物たちからしたら、人類はアフリカで誕生し世界全体に蔓延した侵襲的プレデターかもしれない...そんな傍迷惑なホモ・サピエンスはこの地球で自らの食料や資源を確保するため収奪の限りを尽くしてきましたが、いよいよその環境負荷によって自らの首をも絞め始めています。このままいけば全球的なレジームシフトによって、この惑星の生態系は壊滅的な状況に陥り、温暖化は止められなくなります。今救うべきは人類だけではなく、この惑星の運命。
ソニーCSLのシネコカルチャーはその絶望的な状況に抗おうとしています。生物多様性を豊かにしつつ人間社会も発展する、我々が発展するのに他の生物種も犠牲にしない、そんな絵空事に好奇心をくすぐられたあなたは、私たちと共に取り組んでいる方たちの声に耳を傾けてみてください。
近年において、健康を維持するための条件についての科学的研究に注目が集まっています。私の2017年の著作に基づき、日本の「生きる意味」を記述する概念である「生きがい」の健康上の効果についてレビューし、生きがいの5つの柱を日本の文化や歴史を引きつつ説明します。また、さらなる発展の可能性を、2022年4月に刊行される予定の「なごみ」に関する私の著作に言及しつつ検討します。最後に、私のライフワークでもあるクオリアを中心とする意識の科学が今後の健康や幸福の条件の研究に与え得る影響を考えたいと思います。