ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)では、ジュニアピアニストを対象とした身体教育と芸術教育を包括的に提供するMusic Excellence Academyを古屋リサーチディレクター(東京リサーチ)の研究活動の一環として、2020年8月1日より展開しています。音楽表現の高みを追求し、技術と精神両面の持続的向上につなげる包括的なピアノ教育プログラムは世界初の取り組みとなります。 その三期目の修了を発表する場として、2023年12月2日に第三期生 修了コンサートが 銀座 王子ホールにて実施されました。
【第1部:芸術と身体の両側面から磨きをかけたジュニアピアニストによる演奏】
当日のリハーサルでは、ミュージカル・ディレクターのディーナ・ヨッフェ氏やアシスタント講師の先生方からのアドバイスを熱心に聴き入る受講生の姿が見られました。直前まで自身の音楽をより良くするために向き合い、それをお客様に伝えたいという熱い思いを感じました。
天野 薫さん / 小林 蒼太郎さん
桜庭 花音さん / 中島 結里愛さん
山下 優里奈さん / 室崎 恵太朗さん
原田 佐和子さん / 鈴木 凛さん
【第2部:アシスタント講師と受講生による、2つの組曲の演奏】
連弾と2台ピアノを色とりどりの音色で演奏してくださりました。今回が初めてのアンサンブル、と話す受講生も。先生と一緒に響きを作り出す楽しさを噛み締めていました。
チャイコフスキー:くるみ割り人形より抜粋
(天野薫さん、吉武優先生、西尾真実先生、鯛中卓也先生)
サン=サーンス:動物の謝肉祭
(小林蒼太郎さん、原田佐和子さん、鈴木凛さん、吉武優先生、松下寛子先生、尾崎有飛先生、吉岡由衣先生、西尾真実先生、鯛中卓也先生)
最後はミュージカル・ディレクターのディーナ・ヨッフェ氏とオーガナイザーの古屋も一緒に、全員でカーテンコール。また、1.2.3期と3年間、このアカデミーで学んだ鈴木凛さんより、ディーナ・ヨッフェ氏へ花束が贈呈されました。
今年も、ピアノの各部にセンサーを配置し、レッスン時と同様に姿勢や打鍵の様子などを測定しました。本番で、より実力を発揮するための伸び代を見つける機会となりました。受講生にとっても大きな励みになるよう今後のレッスンに活かします。
また、公演の休憩時間にホールロビーにて、演奏技能計測システム等のデモンストレーションやアカデミーの活動紹介を行いました。
多くの方が実際にピアノを弾いて、ご自身の演奏データを見る体験をしてくださりました。
受講生、アシスタント講師の皆さんが思いを音に乗せ、お客様の盛大な拍手に包まれたあたたかいコンサートとなりました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
This article is available only in Japanese.